コンサルタントが脚本を学ぶ理由 — ストーリーの力はビジネスに効く

「商社出身で、CTOもやって、コンサルもやって、脚本も書いてるんですか?」

初めて会う人には、ほぼ毎回聞かれます。「結局、何屋さんなんですか?」と。

答えはシンプルです。全部同じことをやっています。

脚本とビジネスは同じ構造を持っている

脚本を書くとき、最初にやることは「この物語は誰の、どんな問題の話なのか」を決めることです。

主人公がいる。問題がある。葛藤がある。選択がある。変化がある。結末がある。

これをビジネスに置き換えてみてください。

クライアントがいる。課題がある。障害がある。意思決定がある。行動がある。成果がある。

構造がまったく同じなんです。

脚本を書くときに使う「物語を構造化する力」は、そのままビジネスの課題整理に使えます。

企画書は「脚本」である

事業計画書、企画書、プレゼン資料。これらは本質的に「ストーリー」です。

投資家にピッチするとき、あなたは物語を語っている。「市場にこういう問題がある。私たちはこう解決する。その結果、こうなる。」これは三幕構成そのものです。

ところが、多くの企画書は「情報の羅列」で終わっている。データはあるけど物語がない。だから相手の心に刺さらない。

脚本家の目で企画書を見ると、すぐにわかります。「ここに葛藤がない」「主人公が見えない」「クライマックスが弱い」。

ビジネスの文脈で言い換えれば、「課題の深刻さが伝わらない」「誰のためのサービスかわからない」「成果のインパクトが弱い」ということです。

「伝わらない」を「伝わる」に変える技術

商社時代、政府のODAプロジェクトを管理していたとき、途上国の現場で日本の本社に状況を報告する仕事がありました。

アフリカの現場で何が起きているかを、東京のオフィスにいる人間に理解させる。これは翻訳ではなく、ストーリーテリングでした。数字を並べても伝わらない。「何が起きていて、なぜ問題で、どうすべきか」を物語として伝える力が必要だった。

CTOとして女性向けメディアやECを作っていたときも同じです。ユーザーに商品を買ってもらうには、スペックの説明ではなく「あなたの生活がこう変わる」という物語が必要でした。

そして今、コンサルタントとして。クライアントの課題を整理し、方向性を示すとき、私がやっているのは「クライアントの物語を一緒に書くこと」です。

バラバラに見えて、一本の線

商社で学んだのは「異文化をつなぐ力」。

CTOで学んだのは「技術を人に届ける力」。

脚本で学んだのは「人の心を動かす構造」。

コンサルティングで使っているのは、この全部です。

国際ビジネスの相談では、異文化をつなぐ力が活きる。プロジェクト支援では、技術と人をつなぐ力が活きる。壁打ちでは、物語の構造で課題を整理する力が活きる。

一見バラバラに見える経歴が、実は一本の線で繋がっている。その線は「相手の話を聞いて、整理して、伝わる形にする」という、ずっと同じことの繰り返しです。

ストーリーの力を借りてみませんか

あなたの事業にも、まだ言語化されていないストーリーがあるはずです。

なぜこの事業をやるのか。誰のためにやるのか。何が変わるのか。

それを一緒に見つけて、伝わる形にする。それがブレインレンタルで私が提供していることです。

初回15分無料。まずは話してみてください。

ブレインレンタルとは?お問い合わせはこちら

← 前の記事 Join Us — Looking for Partners, Collaborators, and Friends Worldwide
次の記事 → AIを使って一人でビジネスを回す — 2026年の個人コンサルタントの働き方
← 記事一覧に戻る